mixiはNIFTY-serveの焼き直し?

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void氏とmixiがもめているようです。
昔からインターネットと関わっている人には日下部氏と言えば通りがよいと思います。
インターネット黎明期からニュースグループにいる人でアスキーネットでも色々と投稿をされている方です。一般的に通りの良い略称でも正式なものでないと煽りを入れてくることで有名な方です。

例えば

「この前自分のHPを作ったんですよ。」
「HPってなんですか」
「ホームページのことですけどご存じないのですか」
「ホームページってなんですか」
「インターネットで見られるやつですよ」
「インターネットで見られるやつってなんですか」

という具合です。(上のやりとりはあくまでイメージであり実際のやりとりを採録したものではありません)このやりとりは正式にはWebページないしはWebサイトというのが正しく、HPと略すとヒューレットパッカードの方を指すことも出来る、そしてWebサイトのことをホームページと呼んだり、HPなどと略したりするのは日本だけという事実があるためです。

この方がmixiへ入られて、同じようなことをした結果、一部の方から猛反発を受けてmixi事務局へ抗議が殺到し、ついには強制退会処分となったとのことです。

私がもっとも懸念するのはこうした煽りをすることで貴重な情報提供者がいなくなってしまうことです。ニュースグループでもvoid氏の発言スタイルによって多くの方が立ち去りました。私の入っていたとあるメーリングリストでもvoid氏の参入以後、メンバーが半減しました。きつい表現で事実を追求されてしまうので「確かこうだったはず」などの発言が一切出来なくなり、こうした場所で楽しい相互に情報提供しあい、ミスや思いこみを修正していくいうやりとりが一切出来なくなってしまうのです。

以前よりvoid氏のやり方はよく見知っておりますが、技術者主体であった以前とは違って技術的なことは何も知らない人が増えている現状で同じようなやりとりをしてしまうとこうしたトラブルは以前よりも起こりやすいと思います。

擁護論なども多くあるようですが、mixiの利用規約に

・他人の名誉、信用、プライバシー権、パブリシティ権、著作権、その他の権利を侵害する行為
・他のユーザーに対する中傷、脅迫、いやがらせ、その他経済的もしくは精神的損害または不利益を与える行為。特に、本人に許可を得ずにユーザーID、ニックネーム、氏名等を特定した上での攻撃的批判(反論の機会や手段が乏しい状況下で一方的に行われている場合等)にあたる投稿を掲載することは、トラブルの元となりますのでお控えください。

とあって、この規約に則った要請が多数寄せられればmixi事務局としては警告の後に強制退会処置を執らざるを得ないと思います。また、void氏を再招待するのは変だという意見もありますが、メールアドレスを多数持ち、再入会に関する規約がない以上、これは仕方のないことだと思います。それが嫌ならばmixi事務局から強制退会処置を受けた人は二度と入会できないという規約を入れなければならないわけですが、そこまで望む人がどの程度いるかですね。

mixiを取り上げるニュース「mixiで出会って結婚」「mixiで転職」「mixiで新しいソフトが生まれた」などは全て”mixi”の部分を”NIFTY”にすれば数年前にAI出版のネットワーカー誌や電波新聞社の「マイコン」、アスキーの「月刊アスキー」などで取り上げられたことばかりです。私にはこの問題も既にNIFTYで問題(※)となったことの焼き直しに見えます。結局、mixiも往時のNIFTY-serveのフォーラムとそんなに変わらない問題を抱え、変わらない突き上げと意見が出てくるのかな、やっぱり時代は回るのね、と思いました。

(※)まだNIFTY-serveのフォーラムが活発であった頃、「フォーラムは公共の場であり、NIFTY当局やSYSOPの恣意的な運用はおかしい」と言う意見が必ずついて回り、「民主的な運営を求める」などといった強硬論まで登場したことがあります。