その求人は本当にそれでいいのですか?

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景気が少しずつ上向きになってきて、求人件数が増えてきているそうです。複数の転職サイトがそのように発表しているので少し大げさなところはあるにしても事実なのだと思います。求人をざっくりと眺めていると相変わらずプログラマは足りないようでいつもプログラマを募集しています。その求人、本当にプログラマが足りないのでしょうか?

日本のIT企業は上流であろうと全面請負であろうとプログラマを募集しているケースが多々あります。しかし、実際にプログラマが新しいプログラムを書いている時間は短く、その多くが過去プロジェクトの不具合修正や客先へ訪問して不具合を調査するなどといった後ろ向きな仕事が多いようです。その結果、将来に希望が持てず、業務が多忙すぎて体を壊し、退職していく人が増えます。そしてその欠員を埋めるためにまたプログラマを募集してプログラム以外のことをさせる、御社はそんな悪循環に陥っていませんか?

プログラマは何のためにプログラマという仕事をしているのでしょうか。プログラムを通じて何か新しいものを作り上げていきたいからプログラマという仕事をしているのです。プログラムが打てればどんなプログラムだろうとかまわない、という人は私の観測範囲では皆無です。また、プログラマという仕事なのにクライアントから呼び出され、不具合の確認をして、頭を下げる毎日、それも毎日残業続き、となれば、そうしたことのできる会社へ移ってしまうのは当たり前の話です。

退職による欠員補充をするとき、本当にプログラマが必要なのか、本当に必要なのはプロジェクトマネージャやサポートエンジニアではないのか、今一度しっかりと業務を見直してそれぞれの担当をきちんと住み分けて分業を基本にしていくことが大事ではないかと思います。